平成29年度補正
事業承継補助金事例集
【Ⅰ型】後継者承継支援型
有限会社オガサワラ
新たな取組の標題
和の演出と快適空間の提供による外国人観光客の取り込み
新たな取組の内容
新役務の開発又は提供
●JR東日本の豪華列車に採用されている桧木風呂の製作会社(長野県南木曽町)と壮瞥町商工会を通して交流があったことから、同社の桧木材を浴室の框(かまち)部分に利用。さらに浴室(浴槽)の古いタイルを張り替えて、雰囲気を新たに、檜香る温泉空間と高級感を演出した改修を行った。
●日本らしい客室を外国人客に楽しんでいただくため、客室や休憩室の畳を機械すき和紙畳に改修して和空間を演出した。
●夏場や湿度が高い日でも快適な空間を提供してサービス向上を図るため、客室や休憩室にエアコンを設置した。
●改装された浴室や客室の写真を撮影して、町内向けに新聞折込による告知、月刊情報雑誌への掲載、ホームページによるネット広告など広報活動を強化した。
地域経済やバリューチェーンへの貢献
高度な技術を要しない改装工事は出来るだけ町内や近隣の工務店等に発注しました。また、改装オープン時には町内のお客様を対象に入浴割引を行いました。その他、道内向けのお客様には地元産りんご100%を使用したシードル(りんご酒)をプレゼントし、地域特産品のPRを行いました。
補助対象経費の内訳
設備費
(檜風呂改修費、客室畳替え費、客室エアコン取付費)
認定経営革新等支援機関から受けたサポート内容
- 制度内容の理解
- 事業計画の立案
- 各種提出書類の作成
- 補助事業の実施
日頃から経営支援を受けている壮瞥町商工会経営指導員に、事業承継補助金制度の説明から、補助金申請に至るまでの事業計画の作成、補助事業実施中における各種準備事項、補助事業実績報告書の作成に至るまで事細かに支援を受けた。
基本情報
業種 | 宿泊・飲食サービス業 |
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事業所所在地 | 北海道有珠郡壮瞥町 |
資本金 | 3,000千円 |
従業員数 | 2名 |
承継者 | 小笠原 賢司 |
承継者年齢(※承継時) | 47歳 |
被承継者 | 小笠原 雄司 |
被承継者年齢(※承継時) | 82歳 |
承継前の主たる事業の内容 | 北海道壮瞥町(そうべつちょう)の蟠渓(ばんけい)地区にて温泉旅館を家族経営。地域の海産物や農産物のお食事を売りにした個人の観光旅行客や建設労働者等の宿泊施設を提供。その他、お食事処や地域の宴会施設としてのサービスも提供。 |
承継前の主たる事業の課題
これまで先代社長が販路開拓した日本人のお客様を中心に営業していたが、顧客の高齢化に伴い来店頻度が徐々に下がり売上が減少傾向にあった。そこで新たな顧客開拓として、外国人観光客や日本人顧客の若返りを図らなければならないと考えていた。
事業承継の実施
承継者と被承継者の関係 | 子ども |
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事業承継を行った時期 | 2018年3月 |
これから事業承継に取り組む事業者の方へ
承継者からのひと言コメント
補助事業が無ければ、ここまで思い切って店舗改装することが出来なかったと思います。地域の支援機関や各種専門家を活用して経営して欲しいですし、補助事業を積極的に活用してチャレンジして欲しいと思います。経営者になったことにより、これまで「やらされている感」から「あれしようこれしよう」と前向きに思えるようになりました。
被承継者からのひと言コメント
ビジョンや経営哲学などを固めて、なるべく早めに事業承継の準備に取り掛かることをお勧めします。特に、承継者や承継者の配偶者への配慮を行い健康に留意して進めて下さい。
その他の詳細な情報も掲載したPDFファイルは以下よりダウンロードください。
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