平成30年度第2次補正
事業承継補助金事例集

【Ⅰ型】後継者承継支援型
有限会社天峯ファーム

経営革新等に係る取組の標題

養鶏している大分地鶏「豊のしゃも」の小売商材製品化とその販売

経営革新等に係る取組の内容

新商品の開発又は生産

●現状では養鶏と稲作といった1次産業を行っているが、両親の高齢化に伴いその生産量も落ちている。しかし、商材としての価値は非常に高いと考え、事業承継を機に6次化商品の開発・製造・販売を行う。
●大分地鶏「豊のしゃも」と九州産の野菜で、着色料、化学調味料不使用、アレルゲン表示義務のある品目を極力排し、小麦粉を米粉に置き換えたグルテンフリー、かつ生薬効果のあるスパイスを多用した体が芯から温まるカレーを製造・販売し、『健康食』に焦点を当てた商品展開を行う。
●大分地鶏「豊のしゃも」自体の知名度アップにもつなげ、県内の店舗はもとよりイベントへの出店や県外の店舗での販売を行う。
●カレーで認知度を獲得できれば、「豊のしゃも」に含まれる成分に着目した機能性食品として加工品のバリエーションを広げていく。また、他の野菜や米の生産者も巻き込んで大分由来の生産物で健康食、機能性食品を展開して自然豊かな大分の特徴を活かした「大分ブランド」を確立していきたい。

  • 有限会社天峯ファームの経営革新等に係る取組
  • 有限会社天峯ファームの経営革新等に係る取組

地域経済やバリューチェーンへの貢献

まずは、カレーで大分地鶏豊のしゃもの良さを食べやすく食卓にお届けすると同時に、6か月もの飼育日数を必要とする地鶏生産者にとって、その悩みの種の生産調整にも、加工・製品化・冷凍保存することで余剰になることを心配することなく寄与できる。 また、この「大分地鶏豊のしゃも」は生産者の高齢化に伴いその飼育羽数が年間30,000羽程度という、もはや幻の地鶏になっている。ここを逆手にとってPRすることで生産者のみならず大分県の観光振興にも役立たせることができる。

補助対象経費の内訳

設備費(サンプル保存用冷凍庫費等)
原材料費(サンプル作成用原材料費等)
旅費(イベント展示会参加旅費)
広報費(イベント展示会出展費)
外注費(成分分析調査費、チラシ作成費等)
委託費(営業業務委託費等)

認定経営革新等支援機関から受けたサポート内容

認定経営革新等支援機関の名称
豊和銀行
  • 制度内容の理解
  • 事業計画の立案
  • 各種提出書類の作成
  • 補助事業の実施

制度の不明な点を説明いただき、時には専門機関とつないでいただき、さらに赤字続きの経営体質にもかかわらず補助事業遂行のための短期融資を実行していただいたことで今事業が実現しました。補助事業期間終了後も商談会の案内や関連業者のご紹介など精力的にお手伝いいただきました。

基本情報

業種 農業・林業
事業所所在地 大分県宇佐市
資本金 3,000千円
従業員数 3名
承継者 園田 経人
承継者年齢(※承継時) 44歳
被承継者 園田 則行
被承継者年齢(※承継時) 72歳
承継前の主たる事業の内容 設立40周年を迎えた農業と養鶏を行う一次生産者。会社組織ではあるが実態は被承継者の個人事業形態であり、高齢化に伴って体力的な問題もあって稲作も小作に任せることも多くなり、また養鶏の生産数も減少しここ数年は細々とほぼ休眠状態であった。

承継前の主たる事業の課題

活動量の低下、人手不足、生産量減、売上減、赤字経営、一次産業への厳しいデフレの現況。

事業承継の実施

承継者と被承継者の関係 子ども
事業承継を行った時期 2019年9月

これから事業承継に取り組む事業者の方へ

承継者からのひと言コメント

高校を卒業して地元を離れ25年。いつかは戻るのか、戻らないといけないのか、と言う思いは常にあった。が、このままやるべきことがある方が元気で長生きしてもらえるのではなどと考え、ただ時間が過ぎるばかりでこの補助金を知らなければ、おそらく事業承継はしていないと思う。この補助金があったから両親と話すきっかけもできたし、自分の思いも伝えることができた。危機感はあった。しかし、このまま継いでも先行きの不安はあった。まずは、この補助事業内だけでもやりたいように新規事業は一任してもらえる、だから踏み出せた。

被承継者からのひと言コメント

血縁でなくても積極的に事業承継を考え実行する風潮にならなければ、田舎は特に疲弊するばかり。心血注いだ会社を自分以外に委ねるのはとても勇気がいるが、自分自身の先を考え、どうすることがベストかを考えたときにこういう補助事業があることはとても心強い。

その他の詳細な情報も掲載したPDFファイルは以下よりダウンロードください。

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