平成30年度第2次補正
事業承継補助金事例集

【Ⅱ型】事業再編・事業統合支援型
株式会社上尾タクシー

経営革新等に係る取組の標題

タクシー会社2社の合併による、配車率・サービス体制の向上および社内業務環境の改善への取り組み

経営革新等に係る取組の内容

新役務の開発又は提供

●被承継者は、埼玉県上尾市近辺を営業区域として一般乗用旅客自動車運送事業を経営しており、保有営業車両台数は11台である。一方、承継者も埼玉県上尾市近辺を営業区域として一般乗用旅客自動車運送事業を経営しており、保有営業車両台数は31台で365日24時間営業を提供して地域に根差した公共交通機関としての役割を担っていた。同じ営業圏ではあるが上尾駅を中心に西側東側にそれぞれ社屋を持ち配車を展開してきたが、被承継者は後継者が見つからず、ドライバー不足から稼働率が下がり経営困難な時期が続いたことで廃業を検討していたところ、以前から交流があった承継者がその状況を聞き、吸収合併にて事業拡大を目指すこととなった。
●事業承継を機に、両社の営業車輌の無線配車システムを共有し、新たに車輌設備(料金メーターをデジタル化)を導入して統一した。これにより、以下のような営業に関する諸データのアウトプット活用ができるようになった。
 ①自動日報記録や給料計算の正確性の向上(日報の手書き、入力作業が不要)。
 ②決済機と連動により、料金間違えが減少し、増える電子決済にもスムーズに対応。
 ③デジタコ機能により、運行状況の確認、安全走行への教育、労務管理等への活用。
 ④将来的に多種機能デバイスとの連動。
また、承継者の事業所に統合され、不要となった被承継者の社屋を解体して借地を返還した。
●これからも、地元に根差した企業として、雇用への貢献や比較的高齢者でも就業することが可能なため高齢者雇用にも積極的に取り組んでいきたい。 また、今までは交通被害者だった高齢者が、交通加害者となる痛ましい事故が相次いでいる。今後も免許返納が加速、義務化されることが予想されるため、そうした高齢者の日常の脚となるべく、これまで以上に付加価値のあるサービスの提供を目指す。

  • 株式会社上尾タクシーの経営革新等に係る取組
  • 株式会社上尾タクシーの経営革新等に係る取組

地域経済やバリューチェーンへの貢献

合併により車輛が増えたことで、365日24時間配車依頼に対して安定的に応えられるようになった。昨今、高齢者が事故加害者によるケースが増えているが弊社タクシーを日常の足として、気軽に利用してもらえるよう、努めて行きたい。

補助対象経費の内訳

設備費(タクシーメーター・システム取付工事費)
廃業費(事務所、駐車場解体工事費等)

認定経営革新等支援機関から受けたサポート内容

認定経営革新等支援機関の名称
埼玉りそな銀行 上尾支店
  • 制度内容の理解
  • 事業計画の立案
  • 各種提出書類の作成
  • 補助事業の実施

事業計画の立案や実施にあたり、チェックやアドバイスをいただいた。また、認定申請時の書類作成のアドバイス、協力等。

基本情報

【承継者】

業種 運輸・郵便業
事業所所在地 埼玉県上尾市
資本金 5,000千円
従業員数 78名
承継者 株式会社上尾タクシー 代表取締役 李 朗
承継者年齢(※承継時) 44歳
承継前の主たる事業の内容 埼玉県上尾市(JR上尾駅東側を中心)に、一般乗用旅客自動車運送事業(車輛数31台)を365日24時間営業にて経営。

【被承継者】

業種 運輸・郵便業
事業所所在地 埼玉県上尾市
資本金 8,000千円
従業員数 19名
被承継者 上尾相互タクシー有限会社
被承継者年齢(※承継時) 44歳
承継前の主たる事業の内容 埼玉県上尾市(JR上尾駅西側を中心)に、一般乗用旅客自動車運送事業(車輛数11台)を経営。

承継前の事業課題

承継者 顧客からの配車依頼に対して車輌が足らず、配車が追い付かない状況が恒常化していた。
被承継者 後継者が見つからず、またドライバー不足から稼働率が下がり、経営困難な時期が続いたことで、事業閉鎖・売却を検討していた。

事業課題解決のために

他に検討した手法は?

承継者 無線配車の効率化
被承継者 求人活動(広告掲載)

なぜ事業承継を選択したか

承継者 営業権付車両を増やす事ができる合併が事業拡大に直結すると判断
被承継者 求人活動で思うような成果がなく、事業売却を検討

事業承継の実施

承継者と被承継者の関係 事業での取引があった
事業承継を行った時期 2019年11月
事業承継の形態 吸収合併

これから事業承継に取り組む事業者の方へ

承継者からのひと言コメント

補助金申請と聞くと、難しい、大変だと構えてしまうと思うが、基本的には補助金は給付することが目的の制度である。正しく行い、必要な書類さえ整えれば、認可、給付が受けられる。また、事務局の方々は細かい不安や質問にもいつも丁寧に指導してもらえるので、臆することなくチャレンジしないともったいないと思う。 

被承継者からのひと言コメント

特になし。

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